尿石症とは?
牛の尿石症は、尿路にできた結石が尿道などを塞ぎ、排尿が難しくなることで症状が生じます。
そのため、尿がしっかり出ていれば特に症状が見られないこともありますが、尿が出にくくなると、元気や食欲が低下したり、排尿しようとして背中を丸めたり、お腹を足で蹴ったりします。
症状が進行すると外科手術が必要な場合もあり、排尿できない状態を放置すると、尿が溜まりすぎて腎臓を圧迫したり、最終的には膀胱が破裂し死亡・廃用に繋がったりする、厄介な病気です。
結石の成分は、リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)やリン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、ケイ酸塩など様々です。
牛ではよくストルバイト結石が見られますが、カルシウム塩などが見られる場合もあります。
ストルバイト結石やリン酸カルシウム結石は、尿がアルカリ性(特にpH7.5以上)に傾くことで形成されやすくなります。
尿石症は、陰毛に結石が付着していることで気付くことも多いですが、だからと言って膀胱や尿道内に結石ができているとは限りません。
陰毛についた尿が乾燥して、結石成分が結晶化しただけの可能性もあるからです。
ただし、結石の原因となる成分が尿中で高濃度になっていることは窺われるので、対策を考える必要はあるかもしれません。また、陰毛ではなく包皮内に石がある場合もあります。
そのため、尿がしっかり出ていれば特に症状が見られないこともありますが、尿が出にくくなると、元気や食欲が低下したり、排尿しようとして背中を丸めたり、お腹を足で蹴ったりします。
症状が進行すると外科手術が必要な場合もあり、排尿できない状態を放置すると、尿が溜まりすぎて腎臓を圧迫したり、最終的には膀胱が破裂し死亡・廃用に繋がったりする、厄介な病気です。
結石の成分は、リン酸マグネシウムアンモニウム(ストルバイト)やリン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、ケイ酸塩など様々です。
牛ではよくストルバイト結石が見られますが、カルシウム塩などが見られる場合もあります。
ストルバイト結石やリン酸カルシウム結石は、尿がアルカリ性(特にpH7.5以上)に傾くことで形成されやすくなります。
尿石症は、陰毛に結石が付着していることで気付くことも多いですが、だからと言って膀胱や尿道内に結石ができているとは限りません。
陰毛についた尿が乾燥して、結石成分が結晶化しただけの可能性もあるからです。
ただし、結石の原因となる成分が尿中で高濃度になっていることは窺われるので、対策を考える必要はあるかもしれません。また、陰毛ではなく包皮内に石がある場合もあります。
写真:牛の尿石症(Urolithiasis)
via 提供:株式会社Guardian
尿石症の原因は?
そもそも、なぜ肥育牛では尿石症が多いのでしょうか。
様々な原因がありますが、今回は大きく分けて2つの原因から考えてみたいと思います。
第1に「濃厚飼料を多給するから」、第2に「ビタミンAを制限するから」です。
簡単に図にしてみました。
様々な原因がありますが、今回は大きく分けて2つの原因から考えてみたいと思います。
第1に「濃厚飼料を多給するから」、第2に「ビタミンAを制限するから」です。
簡単に図にしてみました。
まず、第1の原因から考えていきましょう。
肥育牛に多給される濃厚飼料には、リンやマグネシウムが多く含まれています。
例えば、フスマや米ぬかなどが挙げられます。これらを多給すると、体の中、そして尿の中に結石の原因成分が増えることになります。
また、マグネシウムは尿をアルカリに傾けます。これは、飼料中の陽イオンが増えると尿がアルカリに傾くためです。
その他、飼料中のタンパク質(特に第一胃で分解されるもの)が多い場合には、タンパク質の分解産物であるアンモニアが尿中に増えてきます。アンモニアは結石の原因成分であるだけでなく、尿をアルカリに傾けるため、結石の形成を促進します。
大豆粕などはタンパク質を多く含んでいるので、特に気にする必要があります。
そして、ここに冬の飲水量の低下(牛は冷たすぎる水を好まないと言われています)が加わると、尿が濃縮され、結石の原因成分の濃度が上がるため、尿石の形成を促すことになります。
第2の原因についてですが、ビタミンAは粘膜を正常に保つ作用があります。
肥育期の肉用牛ではビタミンAを制限していることが多く、粘膜表面が剥がれて結石の核となり、結石生成の原因になります。
尿石症の対策は?
陰毛に結石が見られたときは、給与する飼料の見直しが必要な場合もあります。
ただし、肥育牛の場合は、生産性の面から、濃厚飼料の多給やビタミンAの制限などが避けられない場面が出てくると思います。
そのため、尿石症は肥育牛の職業病とも言えます。
では、どのような対策が行われるのでしょうか?
ただし、肥育牛の場合は、生産性の面から、濃厚飼料の多給やビタミンAの制限などが避けられない場面が出てくると思います。
そのため、尿石症は肥育牛の職業病とも言えます。
では、どのような対策が行われるのでしょうか?
まずは飲水量を上げるために、塩の給与は有効です。
人もそうですが、牛も塩を舐めると水を飲みたくなります。特に固形の塩は、舐めることで唾液の分泌を促したり、牛のストレス発散になったりする他、いちいち飼料への添加の手間がなく、置いておくだけで牛が好きな時に必要な量を自分で舐めとることができるのでお勧めです。
また、尿のpHを下げるために、塩化アンモニウムの給与も有効です。
塩化アンモニウムは尿のpHを下げて尿石の生成を防ぎ、結石を溶解する作用があります。
塩化アンモニウムは、有効成分として動物用医薬品に配合されていたり、固形塩に含まれていたりします。
その他、ブナ科のウラジロガシを由来とする、ウラジロガシエキスが有効成分の動物用医薬品が治療に使われることがあります。
いかがでしたでしょうか。
尿石症は、肉牛の生産者の方では一度は目にする病気かと思います。
この記事で、改めて尿石症のおさらいができていれば幸いです。
尿石症は、肉牛の生産者の方では一度は目にする病気かと思います。
この記事で、改めて尿石症のおさらいができていれば幸いです。