イエバエ対策 実践編

第1回の入門編に続き、今回は幼虫対策に用いるシロマジン製剤の使用ポイントについてご紹介します。

シロマジンの散布時期

あまり注目されていませんが、散布を開始する時期はとても重要です。なぜなら、前編でもご紹介した通り、成虫を見かけるようになった時にはすでに多くの幼虫や蛹がいて、成虫になる準備を着々とおこなっているからです。そのため、そこから対策を始めても成虫の発生は防ぎきれないのです。
イエバエの飛翔行動、交尾行動、産卵行動、採餌行動には気温が影響すること、昆虫の成長には積算温度が関わっていることから、共立製薬では地域ごとのイエバエの発生時期を予測し、情報提供をしています。
例えば、2024年の宮崎県のイエバエ発生時期は4月上旬と予測されています。幼虫に作用するシロマジン製剤はこの約1~1.5ヵ月前から散布すると有効なので、2月中旬~3月上旬までに散布を始めましょう。
このページの下の方から、地域ごとにまとめたイエバエ発生予測表をダウンロードできますので、是非ご自身の地域でいつくらいから発生するのかをご確認ください。

シロマジンを散布する場所

シロマジン製剤は食毒です。すなわち、幼虫に食べてもらって初めて作用する薬剤なので、幼虫達がいる場所に届くように散布することがポイントです。そのためには、まず幼虫達がいる場所を見つけます。糞こぼれのある場所や水分の多い場所、牛舎の場合には牛に踏まれないペンの四隅、柱周辺、牛舎縁石の外側(写真)などは幼虫がよくいる場所なので、散布の前に一度確認してみてはいかがでしょうか。
写真

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シロマジンの散布方法と頻度

シロマジン製剤は粒剤と液体のものが販売されています。水分が多いところには粒状のものをそのまま散布、水分が少ないところや表面がカピカピになっている(乾燥して固まっている)ところには液体を希釈または粒剤を水に溶かしたものを中の幼虫がいるところまで浸透するように散布します。その際は、希釈倍率や散布量も効果を左右する要因ですので、表1の早見表を参考に、また製品の説明書をよく読んでご使用ください。
表1

表1

全2回にわたってイエバエの生態と対策についてご紹介しました。幼虫対策が重要であることをご理解いただけましたでしょうか。発生予測表や散布方法を参考に、早めに対策を行っていただければと思います。

イエバエ発生時期予測

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